トランセカード
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トランセカードとは、東急バスの子会社である東急トランセがかつて発行していた、代官山循環線専用のバスカードである。1998年7月28日の運行開始時から導入された。非接触ICチップを内蔵したICカードで、FeliCaを搭載した交通系ICカードとしては日本初のものである[1]。
代官山循環線は、運行開始当初は担当運転士全員を女性で新規採用し、専用の女子制服も用意され、細やかなマイクアナウンスを行った。車両も専用カラーの車椅子用リフト付き小型バスを使用し、住宅街でのデマンドルート(2011年廃止)やフリー乗降区間を設定した。東急バスがワンランク上のバスサービスを目指した東急コーチに続き、1998年4月8日に発足した東急トランセの新しいバスサービスとしてさまざまな工夫が凝らされ、その一環としてICカードが導入されたものである。
代官山循環線へのPASMO導入に伴い、トランセカードは2007年8月23日に廃止。代替として磁気式のプリペイドカード「代官山循環線専用カード」が発売されたが、磁気カードも2015年3月30日をもって廃止され、紙式の回数券に置き換えられた[2][3][4]。本項では磁気式の専用カードについても記載する。
「東急トランセ#代官山循環線」および「乗車カード#歴史」も参照