トリクロロアセトニトリル
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トリクロロアセトニトリル (Trichloroacetonitrile) は化学式 CCl3CN で表される有機化合物である。本来無色だが市販品はしばしばかっ色を帯びている。工業的には殺菌剤エトリジアゾール (Etridiazole) の前駆体として用いられる。この化合物はトリクロロアセトアミドの脱水によって製造される[1]。トリクロロアセトニトリルは二官能基化合物として、トリクロロメチル基とニトリル基の両方で反応が可能である。トリクロロメチル基の電子吸引性がニトリル基の求核的付加を活性化する。トリクロロアセトニトリルには高い反応性があるが、そのため加水分解されやすい。
概要 トリクロロアセトニトリル, 識別情報 ...
トリクロロアセトニトリル | |
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Trichloroacetonitrile | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 545-06-2 |
PubChem | 11011 |
特性 | |
化学式 | C2Cl3N |
モル質量 | 144.39 g mol−1 |
外観 | 無色の液体 |
密度 | 1.44 g/mL 液体 |
融点 |
−45 °C, 228 K, -49 °F |
沸点 |
83 - 84 °C, 272 K, -36 °F |
水への溶解度 | 不溶 |
危険性 | |
主な危険性 | GHS06, GHS09 |
NFPA 704 | |
引火点 | 195 °C |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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