ニュージャージー州副知事
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ニュージャージー州副知事(英: Lieutenant Governor of New Jersey)は、アメリカ合衆国ニュージャージー州憲法に規定のある行政府の官吏である。州政府において2番目の権限を有し、任期は4年間で、州知事と同じ選挙において同じ公認候補者名簿(チケット)により選出される。職位自体には知事の後任者となる継承順位を除くと権限または職責は付帯せず、副知事は知事の政権内で内閣レベルまたは官庁長官相当として処遇される[1]。
ニュージャージ州 副知事 | |
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呼称 | |
任期 | 4年間、1回のみ更新 |
根拠法令 | ニュージャージー州憲法(1947年)(2006年1月17日改訂施行) |
初代就任 | キム・ガーデーニョ(英語版) (2010年) |
創設 | 2010年1月19日 |
継承 | 第1位 |
俸給 | 14万1,000米ドル(年俸)[注釈 1] |
2010年以前のニュージャージー州は知事職に空席が生じた場合にその職務を代行する副知事を置かず、アメリカでは少数派の州の1つであった。それまで副知事職に就いた人は2名おり、植民地時代の短い期間(1664年から1776年)に英国王の委嘱または文書による王許を得たのは2人だけである。州の歴史(かつての植民地時代を含む)の大部分で、知事職が空になると州議会議長(1776年から1844年までの呼称は「立法評議会」議長)または植民地時代の王命植民地総督、地方議会議長が代行している。
クリスティーン・トッド・ウィットマン(2001年)につづき2004年にジェームズ・E・マクグリービー知事が辞任すると、数年の間に複数の現役知事の交代を経て、州民の共通感情と政治的圧力およびニュース報道機関は州議会における継承の問題に対して、恒久的で妥協のない解決策を模索した。州の有権者は州民投票を開き州憲法改正(2006年)を承認したばかりで、2009年の州知事選挙において、同州初の副知事の選出に至る。
共和党員キム・ガーダーニョは現代の規定による初の副知事である。前職はモンマス郡のシェリフで、2009年の選挙では共和党知事候補クリス・クリスティの指名を受けて副知事に立候補している。2017年の選挙では民主党のニュージャージー州議員で議長経験のあるシーラ・オリバーが州知事候補フィル・マーフィーに擁立されて当選、第2代副知事に就任するのは2018年1月16日である。