ネグリト
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ネグリト(Negrito)とは、東南アジアの小柄な少数民族を指し、マレー系民族が広がる以前からの先住民族であると考えられている。ネグリートともいう。
ネグリトに含まれる民族としては、大アンダマン人の10民族にJangil、ジャラワ族、オンゲ族、センチネル族を含めた、アンダマン諸島の14民族の他、マレー半島と東スマトラのセマン族、タイのマニ族(英語版)、フィリピンのアエタ族・アティ族・バタク族(英語版)・ママンワ族(英語版)などの民族、ニューギニア島の西部[1]の先住民の一部が含まれる。
かつては身体的な特徴に基づき、ネグリトは近縁な民族の総称と考えられていた。しかし、遺伝学的な研究によれば、東アジア人に近い民族もあれば、パプア人に近い民族もあることが明らかになっており、遺伝的に不均一であることが明らかになっている。現在では、地理的に孤立した地域で少数民族として存在しており、多くはオーストロネシアの人々に取って代わられるか吸収されたと考えられる。
歴史的に、彼らは他の現地住民との交易に従事していた。一方で、西暦724年以降、現地の王国や支配者への貢物として、奴隷狩りの対象ともなった。[2]