ハル王子
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この項目では、シェイクスピアのヘンリアドの登場人物について説明しています。歴史上の人物については「ヘンリー5世 (イングランド王)」をご覧ください。 |
ハル王子(ハルおうじ、英語: Prince Hal)はウィリアム・シェイクスピアのヘンリアドに登場するキャラクターとしての若き日のヘンリー5世を指す文芸批評用語である。ハル王子はイングランド王位の継承者であり、「ヘンリー」(Henry)という名からくるこのあだ名で王子を呼ぶのはほぼフォルスタッフのみである。主に『ヘンリー四世 第1部』及び『ヘンリー四世 第2部』の批評などでこのキャラクターに言及する際、「ハル王子」(Prince Hal)という名前が用いられる[1][2]。
概要 ヘンリー・プランタジネット(Henry Plantagenet), 初登場 ...
ヘンリー・プランタジネット(Henry Plantagenet) | |
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ヘンリアドのキャラクター | |
ストラトフォード・アポン・エイヴォンにある、王冠をかぶろうとするハル王子を描写したロナルド・ガワー作の銅像 | |
初登場 | 『ヘンリー四世 第1部』 |
最後の登場 | 『ヘンリー四世 第2部』(『ヘンリー五世』では王として登場) |
作者 | ウィリアム・シェイクスピア |
詳細情報 | |
性別 | 男性 |
職業 | イングランド王位継承者 |
宗教 | キリスト教 |
国籍 | イングランド |
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ハル王子は小物の犯罪者たちやのらくら者たちの社会を楽しむ気まぐれな若者として描かれており、これは歴史的に若き日のヘンリー王子のふるまいとされているものを誇張した描写である。ハルのキャラクターがシニカルなものなのか、真摯なものなのかという問いについては批評家による幅広い議論がある。