バーズム
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バーズム (Burzum、バーザム、又はブルツムとも表記される、英語発音:[ˈbɜːrzəm]、ノルウェー語発音:ノルウェー語: [ˈbʉrtsʉm]) は、ヴァルグ・ヴィーケネス (Varg Vikernes) によるブラックメタル・アンビエントのプロジェクト・バンド。1988年から前身のプロジェクトの下、楽曲の作成を始めているが、音源自体は現在の名前に改名後の1stデモ『Burzum』が最初にレコーディングされた作品となる。
バーズム Burzum | |
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ヴァルグ・ヴィーケネス(2009年) | |
基本情報 | |
別名 |
カラシニコフ (Kalashnikov) (1988) ウルク=ハイ (Uruk-Hai) (1988 - 1991) |
出身地 |
ノルウェー ホルダラン県 ベルゲン |
ジャンル |
ブラックメタル フォーク・メタル 中世西洋音楽 ダーク・アンビエント |
活動期間 |
1988年 - 2000年 2009年 - |
レーベル |
デスライク・サイレンス・プロダクション シモフェン・プロダクションズ ミサンスロピー・レコード(英語版) ベロボーグ・プロダクションズ トイズファクトリー ディスクユニオン |
公式サイト | www.burzum.org |
メンバー | カウント・グリシュナック (ボーカル、ギター、ベース、ドラムス、キーボード) |
バンド名はJ・R・R・トールキンの『指輪物語』に登場する国・モルドールにおける暗黒語(英語版)(架空言語)で「闇」を意味する burz に複数形の接尾辞 -um を足したものである[1]。Burzum の活動の中で、ヴィーケネスは Count Grishnackh (カウント・グリシュナック) と名乗っていたが、Grishnackh は『指輪物語』に登場するオークの名グリシュナッハ Grishnákh から取られている。また Count は一般には「伯爵」の意だが、ヴァーグ自身の主張によれば、語源であるラテン語のComtes[2] (仲間) を意識しているという[3]。
このプロジェクトバンドは、ノルウェーの初期ブラックメタルシーンで活動し、ブラックメタルにおいて最も影響力のあるバンドの一つとなった[4]。ヴィーケネスは、1992年1月から1993年3月の間に、最初のアルバム4枚分の楽曲をレコーディングしている。しかし、これらすべてがリリースされるまでにはかなりの時間を要することになった。
1994年5月、ヴィーケネスは、メイヘムのギタリスト・ユーロニモス(Euronymous、本名:オイスタイン・オーシェト (Øystein Aarseth))の殺人や教会放火3件などの罪で懲役21年の判決を受けた。この判決による服役中に、ヴィーケネスが小型のシンセサイザーしか持ち込みを許可されなかったことから、2枚のダーク・アンビエントアルバムをレコーディングしている。2009年にヴィーケネスが出所した後は、3枚のブラックメタルのアルバムとアンビエント/エレクトロニックアルバムをリリースしている。
ヴィーケネスはナチズムの信奉者として有名で、民族主義的色彩の強いゲルマン異教思想の一種である Wotanism や Odalism の信奉者でもあるが、バーズムで扱うテーマはもっぱら指輪物語と北欧神話からヒントを得ており、ヴィーケネスはバーズムを政治・宗教的信条の宣伝としては使っていない。また、ヴァーグはメタル、ひいてはロックが黒人音楽にルーツを持つことを否定的に捉えているが、メタル自体に対しての否定はしていない。
バーズムは、前身のバンドとレコーディング時のサポートメンバーを除けばヴィーケネス以外のメンバーが在籍したことはなく、今までに一度もライヴを行ったことはない。ヴィーケネス自身も、ライヴを行うことには興味がないと発言している。