ビッグ4 (ヨーロッパ)
ヨーロッパの主要国 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
ビッグ4(英語: Big Four)とは、ヨーロッパにおいて大きな影響力を保持するイギリス、フランス、ドイツ、イタリアの4か国の総称である[1][2][3][4][5]。
イギリスとフランスは核拡散防止条約公認の核兵器保有国かつ国際連合安全保障理事会常任理事国であり、自由、平等、国民主権、民主主義、人権保障、法治主義、代議制など近代国家の基本的な諸制度及び政治やビジネスにおいての「国際共通語」である英語とフランス語の発祥地として、政治面・軍事面で世界的優位である。
ドイツは欧州連合最多の人口かつ名目GDP世界第3位の巨大市場を持ち、非常に高い競争力と付加価値を有する製品を生産する世界第3位の輸出国である工業国として、経済面や技術面の世界的主導国である。
イタリアはヨーロッパにおける古代文明の中心地として知られ、世界最多の世界遺産を保有しており、全世界に13億人以上の信徒を有するカトリック教会総本山のバチカン市国を首都ローマ内に事実上包括し、文化面・宗教面に強い影響力を持つ。
また、4か国すべてが、世界的に影響力ある多数の芸術家、作家、映画人、歌手、思想家、哲学者、科学者、技術者、起業家などの故国であり、世界的な大企業の本社を有する名目GDP上位十か国以内に入る経済大国である。
4か国は、第一次世界大戦から第二次世界大戦の間にあたる戦間期よりヨーロッパ四大国と呼ばれ始め、現在ではG7、G8、G20、国際連合、OECD、EU、NATOの主要なメンバーであり、列強にも数えられる。