フエゴ島民
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フエゴ島民は、南アメリカの南端にあるティエラ・デル・フエゴの先住民族3部族のうちの1つである[1]。英語では、もともとティエラ・デル・フエゴのヤーガン人を指していた。スペイン語では、「fuegino」という語は、群島の出身者全てを指す。
土着のフエゴ島民はオナ(セルクナム)、ハウシュ(英語版、スペイン語版)(マネケンク(英語版))、ヤーガン(ヤマナ)、アラカルフ(カウェスカル)を含むいくつかの異なる部族に属する。これらの部族はすべて独自の言語を持ち、セルクナムを除いて沿岸地域のみに住んでいる。ヤーガンとアラカルフは、群島の島々を白樺のカヌーで移動したが、海岸に住むハウシュはそうではなかった。セルクナムはフエゴ島の内陸部に住み、主にグアナコを狩って暮らしていた。オナは、グアナコ、キツネ、ツコツコ、高地の営巣鳥、沿岸の魚介類などの陸上の獲物を狩る陸上狩猟採集民であった[2]。フエゴ島民の人々は、いくつかの異なる言語を話した。カウェスカル語とヤーガン語は孤立した言語と考えられているが、セルクナムは本土のテウェルチェと同様にチョン語族の言語を話した。