フランシウム
原子番号87の元素 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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フランシウム(羅: francium 英語発音: [ˈfrænsiəm])は、原子番号87の元素。元素記号は Fr。アルカリ金属元素の一つ(最も原子番号が大きい)で、典型元素である。又、フランシウムの単体金属をもいう。
概要 外見, 一般特性 ...
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外見 | ||||||||||||||||||||||||||||
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銀白色(推定) | ||||||||||||||||||||||||||||
一般特性 | ||||||||||||||||||||||||||||
名称, 記号, 番号 | フランシウム, Fr, 87 | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | アルカリ金属 | |||||||||||||||||||||||||||
族, 周期, ブロック | 1, 7, s | |||||||||||||||||||||||||||
原子量 | (223) | |||||||||||||||||||||||||||
電子配置 | [Rn] 7s1 | |||||||||||||||||||||||||||
電子殻 | 2, 8, 18, 32, 18, 8, 1(画像) | |||||||||||||||||||||||||||
物理特性 | ||||||||||||||||||||||||||||
相 | 固体 | |||||||||||||||||||||||||||
密度(室温付近) | 1.87 g/cm3 | |||||||||||||||||||||||||||
融点 | ? 300 K, ? 27 °C, ? 80 °F | |||||||||||||||||||||||||||
沸点 | ? 950 K, ? 677 °C, ? 1250 °F | |||||||||||||||||||||||||||
融解熱 | ca. 2 kJ/mol | |||||||||||||||||||||||||||
蒸発熱 | ca. 65 kJ/mol | |||||||||||||||||||||||||||
蒸気圧(推定) | ||||||||||||||||||||||||||||
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原子特性 | ||||||||||||||||||||||||||||
酸化数 | 1(強塩基性酸化物) | |||||||||||||||||||||||||||
電気陰性度 | 0.7(ポーリングの値) | |||||||||||||||||||||||||||
イオン化エネルギー | 1st: 380 kJ/mol | |||||||||||||||||||||||||||
共有結合半径 | 260 pm | |||||||||||||||||||||||||||
ファンデルワールス半径 | 348 pm | |||||||||||||||||||||||||||
その他 | ||||||||||||||||||||||||||||
結晶構造 | 体心立方構造(推定) | |||||||||||||||||||||||||||
磁性 | 常磁性 | |||||||||||||||||||||||||||
電気抵抗率 | 3 µΩ⋅m | |||||||||||||||||||||||||||
熱伝導率 | (300 K) 15 W/(m⋅K) | |||||||||||||||||||||||||||
CAS登録番号 | 7440-73-5 | |||||||||||||||||||||||||||
主な同位体 | ||||||||||||||||||||||||||||
詳細はフランシウムの同位体を参照 | ||||||||||||||||||||||||||||
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223Fr はアスタチンと同じくウランやトリウム鉱石において生成と崩壊を絶えず繰り返すため、その量は非常に少なく、フランシウムはアスタチンに次いで地殻含有量が少ない元素である。地球の地殻ではわずかに20-30 gほどではあるが 223Fr が常に存在しており、他の同位体は全て人工的に作られたものである。最も多いものでは、研究所において300,000以上の原子が作られた[1]。以前にはエカ・セシウムもしくはアクチニウムK[注釈 1]と呼ばれていた。
安定同位体は存在せず、最も半減期が長いフランシウム223でも22分しかないため、化学的、物理的性質はよく分かっていないが、原子価は+1価である事が確認されていて、化学的性質はセシウムに類似すると思われている。アクチニウム227の1.2%がα崩壊して、フランシウム223となることが分かっている。また、フランシウムはアスタチン、ラジウムおよびラドンへと崩壊する、非常に放射性の強い金属である。
フランシウムは合成でなく自然において発見された最後の元素である[注釈 2]。