フリードリヒ・ヘルダーリン

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ヨハン・クリスティアン・フリードリヒ・ヘルダーリン(Johann Christian Friedrich Hölderlin, ドイツ語発音: [ˈjoːhan ˈkʁɪsti.aːn ˈfʁiːdʁɪç ˈhœldɐliːn], 1770年3月20日 - 1843年6月6日)は、ドイツ詩人思想家

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ヘルダーリンの生家(作者不詳、1840年頃)

ラウフェンに説教師の息子として生まれ、テュービンゲン大学で神学生としてヘーゲルシェリングとともに哲学を学ぶ。卒業後は神職にはつかず各地で家庭教師をしながら詩作を行い、書簡体小説ヒュペーリオン』や多数の賛歌頌歌を含む詩を執筆したが、30代で統合失調症を患いその後人生の半分を塔の中で過ごした。

生前はロマン派からの評価を受けたものの大きな名声は得られなかったが、古代ギリシアへの傾倒から生まれた汎神論的な文学世界はロマン主義象徴主義の詩人によって読み継がれ、またニーチェハイデッガーら思想家にも強い影響を与えた。