ブラックフット族
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ブラックフット族(ブラックフットぞく、Blackfoot)は、北アメリカ大陸の3つの先住民族の総称。カナダではサスカチュワン州、アルバータ州、ブリティッシュコロンビア州の3州で暮らすファースト・ネーションである。また、アメリカ合衆国のモンタナ州でもネイティブアメリカンの一部族として存在する。カナダではシクシカ族(Siksika)、カイナイ族(KainaiまたはKainah)、北ピーガン族の3つに分かれており、アメリカ合衆国では南ピーガン族がモンタナ州で暮らす。これらの部族の連合はブラックフット連合またはNiitsitapiと呼ばれる。
歴史的には、グレートプレーンズの北部、具体的にいうと短草プレーリーの半乾燥地域でバッファロー(アメリカバイソン)を狩猟したりサケやマスを釣る非定住民族であった。彼らはバイソンの群れを追い、アメリカからカナダへ、はるか北のボウ川まで移動した。18世紀前半、白人の交易商人や同盟関係にあったクリー族やアシニボイン族から馬や銃器を入手した。ブラックフット族は周辺の部族を犠牲にして領土を拡張していった。馬に乗ったことで、ブラックフット族や平原で暮らす他の部族はバッファローを狩る範囲を広げることができた。
19世紀になると白人のハンターにより、営利目的のバッファローの狩猟が組織的に行われた。グレートプレーンズでのネイティブアメリカンの生活は、彼らの食料源であったバイソンの群れがほぼ絶滅し、もはや十分でなくなったために永久に変わってしまった。飢えや貧困の期間を経て、ブラックフット族は畜産や農業への適応をし、保留地に定住することを強いられた。1870年代、アメリカ合衆国とカナダの両政府と条約を結び、食料の支援や医療扶助、さらに農業の習得を援助する代わりに領域の大半を割譲した。それにもかかわらず、アメリカとカナダの両方で同化政策に直面しながらも伝統的な言語や文化を守ってきた。