ベンゾジアゼピン薬物乱用
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ベンゾジアゼピン薬物乱用(ベンゾジアゼピンやくぶつらんよう、benzodiazepine drug abuse)とは、ベンゾジアゼピン系を、高揚感を得るなど娯楽目的で使用したり、医師の指示なく長期間に渡って使用し続けること[1][2]。ベンゾジアゼピン系薬物は他の一般的薬物に比べて乱用率が高い。娯楽用途でベンゾジアゼピン系を用いる場合、多くは経口投与されるが、鼻腔内投与や静脈注射されることもある。娯楽用途使用によって生じる効果はアルコール中毒に似ている[2][3]。霊長類での試験ではバルビツール酸系と類似の効果とされる[4]。
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ベンゾジアゼピン系の核となる骨格。 「R」の表記部分は、ベンゾジアゼピンの異なる 特性を付与する側鎖の共通部位である。 |
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概要 ベンゾジアゼピン薬物乱用, 概要 ...
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世界保健機関による1996年の「ベンゾジアゼピンの合理的な利用」という報告書においては、ベンゾジアゼピン系の「合理的な利用」は30日までの短期間にすべきとしている[5]。
トリアゾラム、テマゼパム、アルプラゾラム、クロナゼパム、ロラゼパムらは、他のオキサゼパム、クロルジアゼポキシドと比較して身体的依存の可能性が高い。乱用の可能性(精神依存)は消失半減期・吸収率・薬物効果などにより違いがある[6][7]。