ペタ
国際単位系における接頭辞のひとつ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
この項目では、国際単位系 (SI) における接頭語について説明しています。かつてインドネシアに存在した軍隊については「郷土防衛義勇軍」を、動物の権利団体PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)については「動物の倫理的扱いを求める人々の会」をご覧ください。 |
ペタ(peta, 記号: P)は国際単位系 (SI) におけるSI接頭語の1つで、以下のように基礎となる単位の 1015(=千兆)倍の量であることを示す[1]。
1018を表すエクサとともに1975年に定められたもので[2]、ギリシャ語で「5」を意味する πέντε (pente) に由来する。これは 1015 = 10005 だからである。peta は 5 を意味する接頭語 πεντα- (penta-) と似ているが、3文字目が抜けている。これはテラに倣ってつけられたもので、テラはギリシャ語で怪物を意味する teras に因むものだが、ギリシャ語で 4 を意味する接頭語 tetra- に似ており、3文字目を抜くと一致するためである。
コンピュータの分野においてペタを 1,125,899,906,842,624 (= 250 = 10245) の意味で用いる場合がある(ペタバイトなど)が、国際単位系ではこれは禁止されている[3]。しかも、正しく1015 を表す場合もある(例:1ペタビット/秒 (Pbps) = 1015 ビット/秒)。この曖昧さを回避するために 250 については2進接頭辞「ペビ」(pebi, 記号: Pi)が導入されたが、あまり用いられていない。