マラク
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マラッコ(カタルーニャ語: Lo Marraco; 西カタルーニャ語: [maˈrako])はカタルーニャ西部リェイダの町の伝承上の竜、あるいは子供が怖がる魔物の一種。人間を一呑みにしてしまう大きな口をもっている、などと児童に言い聞かせる。
20世紀初頭、リェイダ市の大祭で山車(フロート車)として行列に参加し街を練り歩く恒例行事となり、その山車の模型によって緑色の無翼竜のような具体的な図像が定着した。
最初はパレードで子供を飲み込み後尾から排出するようにみせかける仕掛けだったが、これは改造車(牽き回しでなく、運転できる自動車仕様)ではできなくなり、代わりに首を動かしたり、眼光を光らせたり、鼻から煙を出したり、咆哮の音を出す、というような細工が加わった。
東部(標準語)の発音では「マラック」ないし「マラク」(東カタルーニャ語: [məˈraku])となる。