ミリオン (道路元標)
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ミリオン(ギリシャ語: Μίλιον or Μίλλιον, Míllion; トルコ語: Milyon taşı)は、4世紀初頭にコンスタンティノープル(現トルコ・イスタンブール)で建設されたモニュメントである。ローマ帝国および東ローマ帝国における道路元標の役割を果たし、各地方に伸びる道でコンスタンティノープルからの距離を測る基準となった。コンスタンティノープルがローマ帝国の首都となるにあたり、ローマのフォロ・ロマーノにある黄金の里程標 (Milliarium Aureum) にならって建設された。本来のミリオンは巨大な4面のアーチの上にドームが載り、彫刻や絵画で装飾されていた。1453年のオスマン帝国によるコンスタンティノープル征服以降も残っていたが、16世紀初頭までに無くなってしまった。1960年代に発掘調査が行われ、住宅地の下から一部の残骸が見つかった。