価値財
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価値財 (かちざい、英: merit good)は経済学用語の一つで、ドイツの財政学者であるリチャード・マスグレイブ (1957、1959)によって経済学に導入された概念である。メリット財と呼ばれることもある。
消費者主権となっている社会において、消費者の生活を矯正することを目的として政府が消費者の生活に介入するという形で提供している財である。この価値財というのは政府によって受容が強制されているため、消費者主権においての消費者の自由がそれだけ減少する。
この用語は、1960年代から1980年代に比べてあまり使用されなくなったが、その概念は依然として、収入支援(税金の還付など)以外に行われる政府の経済活動の多くの背後にある。例としては、栄養をサポートするためのフードスタンプの提供、生活の質を改善し罹患率を減らすための医療サービスの提供、住宅や教育への助成などの現物支給、義務教育などがこれである。