ユージン・ジェンドリン
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ユージン・ジェンドリン(Eugene Tovio Gendlin、1926年12月25日 - 2017年5月1日[1])は、アメリカの哲学者・心理療法家で、体験過程(英: experiencing)理論を提唱し、フォーカシング(英: focusing)を創始した。 1978年に夫妻で初来日し、ワークショップを開催した。
1926年にオーストリアのウィーンで生まれる。 シカゴ大学で哲学を学び、カール・ロジャーズのもとでカウンセリングを学ぶ。 1958年に『象徴化における体験過程の機能(“The function of experiencing in symbolization”)』の学位論文で博士号を取得した。 1961年にウィスコンシン大学精神医学研究所所員となった。
カウンセリングの実践を研究する中から体験過程理論を構築し、体験過程の象徴化の方法として、フォーカシングの技法を体系立てる。 その後、カウンセリングのエッセンスともいえるフォーカシングの理論と技法を、再びカウンセリングに還元した、フォーカシング指向心理療法を提唱した。 およそ2000年以降は、心理療法の研究から離れ、本来のライフワークである哲学の研究に専念した。