リカーブボウ
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リカーブボウ(英: recurve bow)は、弓の一種である。リム本体のカーブに対し、両端に「反り(リカーブ)」があるためリカーブボウと呼ばれる。
リカーブのある弓はそうでない弓に比べて多くのエネルギーを蓄え、優れた効率で矢にエネルギーと速度を与えるため、従来の弓よりも短く作ることができた。これは藪や森などの長い武器が使用しにくい環境や、馬上で使用する際に有利だった。 通常より弓本体への負担は大きくなり、また発射音もうるさくなる傾向がある。弦を外した状態のリカーブボウは人によっては紛らわしい形状をしており、ネイティブアメリカンの使用した弓が持ち主を離れて外部の者の手に渡った際、誤って逆に弦が張られたまま使用され、壊れてしまうことがあった。 [1][2]
アーチェリーにおいてはオリンピック競技に使用され、日本で最も普及している。 大きく分けて「ワンピースボウ」(ハンドル・リムが一体の弓)と「テイクダウンボウ」(ハンドルとリムが別の部品の弓)の2つに分かれる。現在は「テイクダウンボウ」が主流。弓の構成は主に、ハンドルライザー、リム、スタビライザー、サイトからなっている。 なお、リカーブボウからスタビライザー、サイト、クリッカー、プランジャーなどを外して原始的な体型の弓がベアボウになる。競技の規定範囲内でのスタビライザーの使用は認められる。