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アスペクトが刊行していた日本の文庫レーベル ウィキペディアから
ログアウト冒険文庫(ログアウトぼうけんぶんこ)はアスペクトが刊行していたライトノベル系の文庫レーベル。
1993年10月創刊。ほぼ同時期に当時、アスペクトの親会社であったアスキーが刊行していたテーブルトークRPG誌『LOGOUT』を基盤としていた。
ライトノベル市場へは後発参入であり、アスキーグループ自身の文芸部門についてのノウハウや人脈が極めて貧弱であったことから作家の確保にも苦しむことになり、人材育成もままならなかった。そのため、アスキーが雑誌出版を通じて一定の伝を持っていたアニメ業界やゲーム業界の人材に執筆を依頼した作品が多いが、それゆえにアニメ・ゲーム産業の人間が片手間に書いているライトノベルというレーベルのイメージが根強く、それ以外の独自色を打ち出すことができなかった。既存のライトノベルレーベルとの競合でも書店の文庫棚のスペース確保さえ苦戦する状態で、他社作品の影に隠れる形で注目が得られず、ヒット作にも恵まれなかった。
1995年12月に『LOGOUT』が販売不振のために休刊(事実上廃刊)。旗艦誌を失いながらも文庫レーベルは細々と存続したものの、その後、イメージチェンジを意図してログアウト文庫にリニューアルする。
なお、会社としての流れからは、エンターブレインのファミ通文庫がログアウト冒険文庫の系譜を汲んでいるものと見ることができる。
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