ロープアクセス技術
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ロープアクセス技術(ロープアクセスぎじゅつ、英: Rope access)とは、ロープおよび装備・機材を用いて任意の場所に移動する技術。
ロープアクセスという単語自体が非常に広義であって、単にロープを使用した人の移動手段(上る・下る・前後左右移動)でしかなく、特定の作業や業務その内容を指すわけではない。
麻縄を素手で握りながら斜面を登高、下降することもロープアクセスであると表現できるが、ロープアクセスという言葉が聞かれるようになる以前から一般的に知られている三つ打ち(または撚り)構造のロープを使用する方法と対比させて、シース(外皮)とコア(核となる芯)を組み合わせたカーンマントル構造の専用ロープを使用する方法もロープアクセスであると考えられている。
ビルメンテナンス(特にビルクリーニング業務)やのり面保護工事、橋梁・ダム・風力発電・崖の地質などの調査、点検、検査等を行う作業などにおいて使用される。
労働安全衛生規則で定義される「ロープ高所作業」は、ロープアクセス技術の内、昇降器具を用いて、労働者が当該昇降器具により身体を保持しつつ行う作業のみを指す。