ワッセナー合意
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この項目では、労働政策について説明しています。兵器輸出管理の国際協定については「ワッセナー・アレンジメント」をご覧ください。 |
ワッセナー合意(ワッセナーごうい、Akkoord van Wassenaar)とは、オランダで1982年に行われた雇用者団体と労働組合と政府の間で交わされた合意[2]。失業の増大とインフレーション進行を阻止するため、以下が労使で合意された[2]。
その後も労使合意が進められ、以下が法で定められた[2]。
その結果、1970年代から続いてきた賃金と物価のスパイラル現象(スタグフレーション)の抑止に成功し、失業率の低下と経済成長を同時に達成することが出来た。この改革はオランダ・モデル(または、ポルダー・モデル)と呼ばれているとともに、世界初のパートタイム経済(ワークシェアリング)の国とも呼ばれている[2]。
現在のオランダはパートタイム大国となっており[2]、雇用者の36.9%がパートタイムで勤務する(2020年)[1]。不完全雇用パートタイマーの割合は低く、パートタイム労働への満足度は高い[1]。