乃木坂46
日本の女性アイドルグループ (2011-) / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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乃木坂46(のぎざかフォーティーシックス、Nogizaka46)は、日本の女性アイドルグループである。秋元康のプロデュースにより、2011年8月21日に結成した[1]。
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乃木坂46 | |
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乃木坂46のロゴマーク | |
基本情報 | |
出身地 | 日本 |
ジャンル | J-POP |
活動期間 | 2011年 - |
レーベル | N46Div.(Sony Music) |
事務所 | 乃木坂46合同会社 |
共同作業者 | |
公式サイト | 乃木坂46公式サイト |
メンバー | 現メンバーを参照 |
旧メンバー | 元メンバーを参照 |
受賞歴 | 受賞歴を参照 |
乃木坂46 | ||||||||||
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YouTube | ||||||||||
チャンネル | ||||||||||
活動期間 | 2012年 - | |||||||||
ジャンル | 音楽 | |||||||||
登録者数 | 166万人 | |||||||||
総再生回数 | 13億2136万回 | |||||||||
YouTube Creator Awards
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チャンネル登録者数・総再生回数は 000000002024-03-05-00002024年3月5日時点。 | ||||||||||
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乃木坂配信中 | ||||||||||
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YouTube | ||||||||||
チャンネル | ||||||||||
活動期間 | 2021年 - | |||||||||
ジャンル | エンターテインメント | |||||||||
登録者数 | 111万人 | |||||||||
総再生回数 | 6億2673万回 | |||||||||
YouTube Creator Awards
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チャンネル登録者数・総再生回数は 000000002024-03-05-00002024年3月5日時点。 | ||||||||||
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2011年にソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)と秋元康の合同プロデュースによる新たな女性アイドルグループが企画され、結成に至った[2]。背景として、AKB48は2006年からSMEグループのデフスターレコーズに所属していたが、2008年にキングレコードへ移籍した後にヒットし、ソニーミュージックの担当者が「逃した魚は大きかった」と表現した通り、ソニーに多大な影響を与えたことが挙げられる[2][3][注釈 1]。結成時のメンバーにはモデルやアイドルなど多くの芸能活動経験者が名を連ねた[5][注釈 2]。
乃木坂46はAKB48グループに所属せず、AKB48公式ライバルとして存在する[7]。AKB48グループが専用劇場を持つのに対し、乃木坂46は専用劇場を持たず[7]。AKB48グループが選抜総選挙を実施するのに対し、乃木坂46は舞台『16人のプリンシパル』における配役決定で投票を実施するという点でAKB48グループと差別化を図っていた[8]。このような差別化は乃木坂46の1stシングル『ぐるぐるカーテン』のミュージック・ビデオ(MV)における私立女子校の風景から提示され始めた[9]。乃木坂46は専用劇場を持たないため、その世界観は冠番組の『乃木坂って、どこ?』などの映像を通じて構築され[10]、各曲のMVがその世界観を補完する役割を果たしてきた[9]。また、乃木坂46は「コンセプトがない」ことをコンセプトとし[11]、AKB48のシャドーキャビネット(shadow cabinet)として存在する[7][注釈 3]。その様相の描写は1stシングル『ぐるぐるカーテン』のカップリング曲『会いたかったかもしれない』のMVから出現し始めた[13][14]。このMVはAKB48の楽曲『会いたかった』をトレースした作品で、AKB48の影を描写している[14]。このため『会いたかった』のMVが真夏に撮影されたのに対して『会いたかったかもしれない』のMVは真冬に撮影された[15]。『会いたかったかもしれない』のMVには当時のAKB48のセンターであった前田敦子が登場し、乃木坂46のセンターに抜擢された生駒里奈に当時の自分を重ねるような視線を送るシーンがある[15]。
乃木坂46合同会社代表の今野義雄によれば[注釈 4]、乃木坂46では「AKB48とは異なるかたちのエンターテインメントを目指すプロジェクト」を方針としていくつかのテーマを掲げている[19]。第一に「劇団」のようであること[19]。乃木坂46においてダンスは「舞踏・舞踊」として位置づけられ、ダンスを通じて「劇を演じる」ことによってひとつの作品を提示することを命題としており[19]、振付面ではミュージカルのような芝居ができるグループとして「差別化したい」「大御所でいきたい」という秋元康の意向から[7]、1stシングルから5thシングルまで南流石が振付を担当した[21][22][23]。第二に「文化的」であること[19]。CDの特典映像として何度か収録されている個人PVは、乃木坂46のメンバーを用いて文化的な要素を引き出すための装置として位置づけられている[19]。
音楽面では、既存のアイドルグループとの差別化を図るためにフレンチ・ポップスが採用された[7][注釈 5]。スタイリストの堀越絹衣[注釈 6]らによって制作された歌衣装は「おしゃれなリセエンヌ」というイメージから[7][25]、紫をキーカラーに淡い色調で彩られたクラシカルなフォルム、白い三つ折りソックスとワンストラップのエナメルシューズが定番である[24]。ただし、このようなフレンチ・ポップス路線は1stシングル『ぐるぐるカーテン』から3rdシングル『走れ!Bicycle』まで続いた後、4thシングル『制服のマネキン』を機に路線変更がなされ、新しいイメージが打ち出された[26][27]。一転して強いメッセージ性を伴うダンスナンバーとなった『制服のマネキン』のMVはYouTube上において当時の最多再生回数を記録し[27][28][29][30]、のちに乃木坂46の作品群の中でも「ヒット曲」とみなされるようになる[31]。林修によれば、その次作である5thシングルの表題曲「君の名は希望」の歌詞は、主人公である「一人の少年の自我の目覚め」を描写している[32]。
その後、6thシングル『ガールズルール』でグループ結成時からセンターを務めてきた生駒里奈が白石麻衣とセンターを交代[33]、生駒のAKB48兼任が発表される[34]。これに対し、白石麻衣、西野七瀬、生田絵梨花などのメンバーが異議を唱え[35]、見解の相違は物議を醸し[36]、何をもって公式ライバルなのか、グループの存在意義が問われた[37]。ファンの間では兼任反対の署名運動が巻き起こった[38]。この結果、AKB48を「乗り越えなければならない目標(坂道)」としていた乃木坂46は[39]、AKB48グループのような構造を追求するのではなく、個々のメンバーの個性を活かす方向へと移り変わっていった[40]。4月2日発売の8thシングル「気づいたら片想い」では西野七瀬が初の表題曲センターに抜擢された。2015年には「乃木坂46 新プロジェクト」を掲揚し[41]、乃木坂46に続く坂道シリーズ第2弾として欅坂46(現:櫻坂46)が誕生した[42]。これを機に乃木坂46はAKB48とは異なる独自グループとして始動する[43]。
2017年には17thシングル『インフルエンサー』で初のミリオンを達成[44]。同年、爆発的な売上を記録した白石麻衣のソロ写真集『パスポート』を筆頭に、メンバーの写真集6作がオリコン年間写真集ランキングトップ10にランクイン[45]。11月7日、8日には東京ドームでの初ライブとなる「真夏の全国ツアー2017 FINAL!」を開催して2日間で計11万人を動員し、年間のライブ総動員数は約46万人に達した[46]。15本以上のCM出演数を含め[47]、これらの数字は女性グループとして歴代トップクラスで「No.1アイドルグループ」と称された[46]。年末には17thシングル表題曲「インフルエンサー」が第59回日本レコード大賞を受賞し[44]、ともに優秀作品賞にノミネートされていたAKB48の「願いごとの持ち腐れ」との「直接対決」を初めて制した[48][44]。翌2018年も20thシングル表題曲「シンクロニシティ」が第60回日本レコード大賞において大賞を受賞し[49]、女性グループとしては2011年、2012年のAKB48に続く史上2組目の大賞連覇を達成[49]、賞レースの実績でもAKB48に肩を並べた[49]。
同2018年、2会場同時ライブや初の海外単独公演を行い[50]、前年同様にオリコン年間写真集トップ10に6作がランクインするなど個々も活躍した一方[50]、生駒里奈、西野七瀬、若月佑美などの結成当初からのメンバーを含む8人がグループを卒業[50][51]。3期生・4期生のみでの番組出演や単独ライブ開催など[52][53]、次世代とされるメンバーがフィーチャーされる機会が増加し[52]、メディアでは「変革期」「世代交代」と表現されるようになる[49][51][52]。そんな中、約9年間にわたってグループを牽引した白石麻衣が2020年にグループを卒業[52]。白石の卒業後初のシングルとなる26thシングル『僕は僕を好きになる』では、センターの山下美月に加えその両隣のポジションも3期生が固めた[54]。これらの潮流を世代交代のターニングポイントと位置づけるメディアもある[55]。
2023年には最後の1期生だった秋元真夏と2期生の鈴木絢音が卒業し、名実ともに新体制となって迎えた「真夏の全国ツアー2023」では、グループ初の沖縄公演のほか、明治神宮野球場4日間の公演を史上最少人数で臨み、東京公演のみで15万4000人、全16公演では25万人を動員した[56][57][58]。
グループ名の由来
グループ名に用いられている「乃木坂」は、乃木坂46のプロデュース会社であるソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)が当時所有していた港区赤坂の「SME乃木坂ビル」を由来とし[59][注釈 8]、同ビルは結成メンバーの最終オーディション会場として使用された[59]。ただし、乃木坂46のマネジメント会社である乃木坂46合同会社(乃木坂46LLC[61])の登記上の本店は、SME本社が入居する「SME六番町ビル」(千代田区六番町)に所在する[62][63]。当初、ソニー側は「六番町」というグループ名を提案していたが、総合プロデューサーの秋元康が「乃木坂」を提案、議論の結果「乃木坂」に決定した[26]。乃木坂46の「46」という数字は、公式ライバルであるAKB48より人数が少なくても負けない、という意気込みを込めて秋元康が命名した[59]。
円陣での掛け声
「せーの!のー!(拍手4回)ぎゅー!(拍手3回、3回)ぎゅー!せーの!努力!感謝!笑顔!うちらは乃木坂上り坂!46!(フォーティーシックス)」という掛け声が主にライブ前に行われる円陣で使用される[64][65][66][注釈 9]。
公式お兄ちゃん
冠番組『乃木坂って、どこ?』の初回から『乃木坂工事中』までMCを務めているバナナマンは乃木坂46の「公式お兄ちゃん」とされており、メンバーやファンから親しまれている[68][69]。