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上海博物館蔵戦国楚竹書(シャンハイはくぶつかんぞうせんごくそちくしょ)は、上博楚簡(じょうはくそかん)ともいい、中国の上海博物館の所蔵する戦国時代の楚の竹簡群である。儒家や道家の思想研究において重要な文献となっている。成書時期は紀元前373年から紀元前278年のあいだと見られている[1]。
簡は1200枚以上、字数は約35000字におよぶ。1994年、香港大学教授の張光裕の仲介により、上海博物館館長の馬承源が入手した。正規の考古発掘を経ていない盗掘簡であり、出土地は不明である[1]。
80種類ほどの文献にわかれる。『周易』や『礼記』緇衣のように現存する文献もあるが、その多くは今まで知られなかった文献であり、儒家を中心とするが、道家・兵家・陰陽家的な内容の書物もある[1]。郭店楚簡と共通点が多い(成書時期も出土地も近い、思想書が多い、重複する文献がある等)[2]。
2001年以来、調査結果が『上海博物館蔵戦国楚竹書』の題で上海古籍出版社から出版されている。日本では浅野裕一・湯浅邦弘らの研究が公刊されている。
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