中国遠洋海運集団
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中国遠洋海運集団有限公司(ちゅうごくえんようかいうんしゅうだんゆうげんこうし、英文名称:China COSCO Shipping Corporation Limited、簡体字:中国远洋海运集团有限公司)は、中華人民共和国の国務院国有資産監督管理委員会が持分[注釈 1] [注釈 2]の100%を所有する会社(国有独資会社)である。組織形態として持株会社制を採用している。傘下の企業は、海運、物流、リース、造船などを手掛ける、複合企業である。英文略称はCOSCOCS、簡体字略称は中国远洋海运である。
概要 種類, 略称 ...
種類 |
国有独資公司(中華人民共和国公司法) 中央企業(中央国資委公布) |
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略称 | COSCOCS、中国遠洋海運 |
本社所在地 |
中国 上海市虹口区東大名路678号 |
設立 | 2016年2月 |
業種 | 運輸業、港湾運送業、技術サービス業、倉庫業、物品賃貸業、造船業 |
法人番号 | 2010001140008 |
事業内容 | 海運、陸運、空運、コンテナターミナル運営、物流センター運営、物流エンジニアリング、傭船・リース、造船 |
代表者 | 万敏(董事長) |
外部リンク | http://en.coscocs.com/ |
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中国海運業界の第1位の「中国遠洋運輸(集団)総公司(COSCO)」と第2位の「中国海運(集団)総公司(CHINA SHIPPING)」が合併し、2016年2月17日に正式発足した会社である。World Maritime Newsによれば、合併完了後に運航する船舶数は832隻、資産価値にして219億米ドルであるとしている。船腹量はドライバルク船が隻数で世界1位、液体タンカーが載貨重量トン数換算で世界1位、コンテナ船がTEU換算で世界4位の規模であるとしている。世界的に輸送用船舶が過剰に供給され、国際運賃価格が低落状態となり、外航海運は厳しい状態に置かれているが、中国はM&Aにより市場統合を行い競争力を強化することで乗り越えられると信じているようだと伝えている[1]。
中華人民共和国が掲げる一帯一路構想の中核企業で、2017年にギリシャのピレウス港湾公社の株式67%を取得するなど、欧州等各地における同構想の重要港とその関連企業に出資して運営を行っている[2][3]。