予測市場
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予測市場 (よそくしじょう、prediction market) とは、将来予測をするための先物市場である。
将来事象に関する群衆の意見を先物市場のメカニズムを用いて一つの数字に集約し、その数字を「予測値」とする。先物市場の仕組みを使うため、その予測値はリアルタイムで変化し、外部の情報(ニュース等)によっては大きく変化することもある。
なお、先物市場と株式市場の類似性から、予測市場は株式市場の仕組みを使っているという説明がなされることがあるが、厳密な意味では正しくない。それは、予測市場は、将来事象をもとにキャッシュフローが決定され清算が伴うという先物市場特有の仕組みを有している一方で、株式市場はそのような清算は伴わないからである。
また意見集約方法であるアンケートと比較されることも多い。アンケートが一人一票であるのに対し、予測市場は個々人の自信の度合いに応じて票数を変えることが可能である。また、アンケートはある一時点での意見しか集約できないが、予測市場はリアルタイムかつ継続的に意見を集約できるという点で異なるといえる。