節句
古代中国の陰陽五行説を由来として日本に定着した暦 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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「節句料理」はこの項目へ転送されています。「御節供」から発展した正月料理については「節句料理 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
節句(せっく)は、古代中国の陰陽五行説を由来として日本に定着した暦[要出典]。伝統的な年中行事を行う季節の節目(ふしめ)となる日。節供(せっく)、古くは節日(せちにち)とも[1]。
この日には、日本の宮廷において節会(せちえ)と呼ばれる宴会が開かれた[2]。年間にわたり様々な節句が存在しており[要出典]、そのうちの5つを江戸幕府が公的な行事・祝日として定めた[3]。それが人日、上巳、端午、七夕、重陽の五節句である[3]。
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漢名 | 日付 | 和名 | 節句料理 |
---|---|---|---|
人日(じんじつ) | 1月7日 | 七草の節句 | 七草粥[4]。 |
上巳(じょうし) | 3月3日 | 桃の節句・雛祭 | 菱餅や白酒など[4]。 |
端午(たんご) | 5月5日 | 菖蒲の節句 | 菖蒲酒。菖蒲湯の習俗あり。関東では柏餅、中国や関西ではちまき[4]。 |
七夕(しちせき) | 7月7日 | 笹の節句・七夕(たなばた) | 裁縫の上達を願い素麺[4]が食される(織姫も参照)。 |
重陽(ちょうよう) | 9月9日 | 菊の節句 | 菊を浮かべた酒など[4](菊酒も参照)。 |
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明治維新後もしばらくは実施されていた[註 1]が、改暦の年である1873年(明治6年)1月4日太政官第1号布告「五節ヲ廃シ祝日ヲ定ム」によって廃止となった[5]。その後、1948年(昭和23年)7月20日公布・施行の「国民の祝日に関する法律」によって、2021年現在においては端午の節句のみ「こどもの日」の名称で祝日となっている[6]。
「御節供」と呼ばれた節句料理はもともと五節句の祝儀料理すべてをいっていたが、のちに最も重要とされる人日の節句の正月料理を指すようになった[2][7]。そして、今日では「おせち」として、正月三が日もしくは七日にかけての松の内の期間において食べるものを指すようになっている[8]。ただ、今日でも人日の節句の七草粥など「節句料理」として残っているものがある[4]。
節句に飾られる人形(雛人形、五月人形など)は、節句人形(せっくにんぎょう)とも称される[9]。
なお、新暦では3月3日・5月5日・7月7日は同じ曜日となる[10]。
[脚注の使い方]
出典
- 土屋京子「節句と節句料理についての一考察」『東京家政大学博物館紀要』第15巻、東京家政大学博物館、2010年、79頁、ISSN 13433709、NAID 110007535653。
- 是澤博昭「節句に見る子供――近代からみる江戸の子育て」『幼児教育史研究』第12巻第0号、幼児教育史学会、2017年、59-62頁、doi:10.20658/youjikyoikushi.12.0_59、ISSN 1881-5049、NAID 130006565871。
- NEWS ONLINE 編集部 (2018年6月29日). “曜日の雑学 偶数でゾロ目になる日はだいたい同じ曜日になる”. ニッポン放送 NEWS ONLINE. 2021年1月7日閲覧。
- “「怠け者の節句働き(なまけもののせっくばたらき)」の意味や使い方”. Weblio辞書. 2021年1月7日閲覧。