仁義を切る
特定の社会における、独特の形式に基づく挨拶行為 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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仁義を切る(じんぎをきる)とは、任侠、テキヤ、香具師、博徒、渡世人などが初対面の際に交わす挨拶の形式を表現する言葉[1]。「仁義」の元の意義としては、人間の行動規範の根本として孔子の説く博愛を意味する「仁」に正義を意味する「義」を合わせて最高の徳として孟子の説いたものである[1]。ただし、江戸時代であっても博徒は必ず仁義を切るものでもなく、鉱山等において過酷な重労働に従事する労働者の人足部屋(飯場、寄宿舎)では仁義を切って銭をもらったという話もある[2]。
転じて、事をなすにあたって先任者・関係先などに挨拶することや事情を説明しておくこと、事前に連絡を入れておくことも指す[3][4][5]。政治の世界においては、あいさつや説明責任の意味あいとなることもある[6][7][8]。