仏足石
釈迦の足跡を石に刻んだもの / ウィキペディア フリーな encyclopedia
仏足石(ぶっそくせき)は、釈迦の足跡を石に刻み信仰の対象としたもの。
古いものは紀元前4世紀に遡るとも考えられている。また仏足石は釈迦のものとは限らず、シバ神の足跡も信仰の対象とされている。両足を揃えたものがより古い形式のもので、片足のものは比較的新しく紀元後のものと考えられる。実際の足跡ではなく三十二相八十種好の説にもとづいて、足下安平立相、足下二輪相(下記参照)などが刻まれていることが多い。古代インドでは像を造る習慣がなかったため、このような仏足石や菩提樹などを用いて、釈迦やブッダを表現した。
- 足下安平立相(そくげあんびょうりゅうそう)
- 足が大きく平らで、土踏まずがないという特徴がある。より古い形式では何も模様がかかれていないことが多い。
- 足下二輪相(そくげにりんそう)
- 足のほぼ中央に二重の輪が画かれ、そこから放射状に線が画かれる。
- 長指相(ちょうしそう)
- 仏陀は手の指も足の指も長かったとされ、足跡の指も長く画かれる。
- 手足指網相(しゅそくしまんそう)
- 指と指の間に水かきのような網があったとされている。仏足石では、魚の絵で網を表している。