分離不安障害
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分離不安障害(ぶんりふあんしょうがい、英:Separation anxiety disorder:SAD)とは、愛着のある人物や場所から離れることに対し不安を感じることを指す心理学用語である。生後6か月から3歳までの児童には一般的にみられる兆候であり、病的なものとみなすべきではない[1]。
概要 分離不安障害, 概要 ...
分離不安障害 | |
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概要 | |
診療科 | 精神医学, 臨床心理学 |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | F93.0 |
ICD-9-CM | 309.21 |
DiseasesDB | 34361 |
eMedicine | article/916737 |
MeSH | D001010 |
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アメリカ心理学会によると、精神障害とされる分離不安障害とは、一般的な発育過程でおこる分離不安より著しく過剰な不安感や苦痛があり、それが一定年齢を過ぎても継続する状態とされている[2]。
分離不安障害は自己、および社会的に様々な障害を与える[2]。18歳未満の児童・青年にはこれらの兆候が最低4週間持続していることを診断の要件とする。DSM-5では大人においても6か月症状が持続していれば診断が可能とされた[3]。DSM-5では分離不安症の診断名も併記されている。
またこの分離不安障害は人間だけに限らず、ペットとして飼われている犬や猫など、比較的知能の高い動物でも起きる。