ドクター (ドクター・フー)
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ドクター(英: The Doctor)は、イギリス・英国放送協会 (BBC) のテレビドラマ『ドクター・フー』の登場人物であり、同作の主人公[1][2]。ポリス・ボックス(英語版)を模したタイムマシンのターディスを用いて時空を自在に旅し[1][3]、敵対的地球外生命体との交戦やタイムパラドックスの発生阻止といった活動を通してコンパニオンと共に地球や他の惑星、そして宇宙を守り続けている[2]。当初番組が子ども向け番組として企画されたこともあり、危険な敵と対峙した場合でも武器を持たず、知恵や知識およびソニック・スクリュードライバーで立ち向かう点を特徴とする[4]。
ドクター | |
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ドクター・フーのキャラクター | |
ソニック・スクリュードライバーを持った、14代目ドクター役のデイヴィッド・テナント | |
初登場 | An Unearthly Child |
演 |
ウィリアム・ハートネル(1963–66) パトリック・トラウトン(1966–69) ジョン・パートウィー(1969–74) トム・ベイカー(1974–81) ピーター・ディヴィソン(1981–84) コリン・ベイカー(1984–87) シルベスター・マッコイ(1987–89) ポール・マッギャン(1996) ジョン・ハート(2013) クリストファー・エクルストン(2005) デイヴィッド・テナント(2005–10, 22-23) マット・スミス(2010–13) ピーター・カパルディ(2013–17) ジョディ・ウィテカー(2017-22) ジョー・マーティン(2020) チュティ・ガトゥ(2023-) ピーター・カッシング(映画) リチャード・ハーンドール(マルチイベントエピソード) |
声 |
玄田哲章(4代目) 祐仙勇(ウォードクター、9代目) 山路和弘(9代目) 関俊彦(10代目、14代目) 川島得愛(11代目) 内田直哉(12代目) 朴璐美(13代目) 駒田航(15代目) |
詳細情報 | |
種族 |
タイムロード 人間(映画など) |
肩書き | 迫りくる嵐 |
配偶者 |
エリザベス1世 マリリン・モンロー リヴァー・ソング |
子供 | スーザン(孫娘)、ジェニー(ドクターのDNAより構成された娘) |
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惑星ギャリフレイ出身のタイムロードと呼称される種族の1人であり[1][2][3]、2個の心臓や900歳を超える年齢といったヒトと異なる解剖学的特徴や生理機能を持つ[1][2]。タイムロードは生命が危機に瀕した際に別の容姿と性格を持つ人物として生まれ変わる再生能力を有しているが[2]、この能力の設定が登場したのはドクター役の俳優に交代の必要が生じ番組が延命措置を必要としたためであった[5]。再生能力の上限は当初12回とされ[5]、12回の再生の後に死亡する可能性も考えられていたが[5]、2023年11月時点では正史における15代目ドクターが公開されている[6]。なおドクター役の俳優には8代目ドクターと9代目ドクターの間のウォードクターを演じたジョン・ハート[7]や代役で初代ドクターを演じたデイビッド・ブラッドリー[8]といった例もあり、俳優の人数とドクターの代数は一致しない。
ドラマ版と世界設定を共有しない映画『Dr.フー in 怪人ダレクの惑星』『地球侵略戦争2150』ではピーター・カッシングがドクター役を演じており、ドクターはタイムマシンを開発した地球人の科学者として設定されている[9]。また1999年にBBCが公開した35周年コメディ版では、当時まだ登場していなかった9代目ドクターから13代目ドクターをローワン・アトキンソン、リチャード・E・グラント、ジム・ブロードベント、ヒュー・グラント、ジョアンナ・ラムレイ(英語版)が演じた[5]。