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『詩学』(Περι Ποιητικησ )は、古代ギリシアの哲学者アリストテレスの著作。 『詩学』は詩(とりわけギリシア悲劇)の根拠や機能、構造、形式などの考察を主題とする。 ここでいう詩とは悲劇、喜劇、叙事詩などの、韻律を用いて書かれた文学作品全体のことである。 冒頭でアリストテレスは媒体や対象、方法などによって詩をさまざまなジャンルと構成要素に分類しているが、現存する部分の中心をなすのは第6章から始まる悲劇についての考察であり、そのあとに続いていたと伝えられる喜劇についての叙述は散逸している。
詩学
文学・美学に関するアリストテレスの著作としては他に『詩人たちについて』『ホメーロスの諸問題』『詩作の諸問題』などが名前のみ伝えられているが、現存するのはこの『詩学』と『弁論術』のみである。 また、作中で取り上げられている作品には今日では失われてしまったものや断片しか残っていないものも多く、文献学的な史料としての価値も見逃すことができない。