呪術師の指環
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呪術師の指環(パパロイのゆびわ、原題:英: The Rings of Papaloi)は、アメリカ合衆国の小説家D・J・ウォルシュJr(英語版)が1971年に発表した短編小説であり、アーカムハウスの『ダーク・シングス』(1971年)に掲載された。クトゥルフ神話の一つである本作はシュブ=ニグラスを題材としていると同時に、本クトゥルフ神話と融合したヴードゥー教をも取り扱っている。
日本では国書刊行会の『真ク・リトル・リトル神話大系』に収録されている。
東雅夫は『クトゥルー神話事典』にて、ニューオリンズ育ちの作者ならではの作品だとし[1]、「豊穣神的な性格をうかがわせるシュブ=ニグラスの登場によって、ヴ―ドゥ―教と神話大系を結びつけた異色作」[2]と解説している。Papaloiとは、ヴードゥーの司祭のこと。だがヴードゥーを隠れ蓑にしているだけで、作中登場する呪術師達はパパロイですらない。
タイトルのみ「指環」で、作中では「指輪」と表記されている。