大仏()は、大きな仏像を指す通称。中国などアジアの仏教圏では、天然の岩壁を彫刻した磨崖仏などが古くから造られてきた。日本においては、奈良時代に聖武天皇が、国家の安寧と民の幸福を祈願して東大寺に奈良の大仏(東大寺大仏)を造立したのを嚆矢とする。以降、現代に至るまで、大きな功徳を求めた願主によって各地に大きな仏像が造られてきた。
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釈迦の背丈が1丈6尺[2]あったという伝説から、その高さで造られた仏像を丈六仏()という[3]。背丈を基準としているため坐像の場合は、約半分の大きさになる。一般的には「丈六仏」より大きい仏像を「大仏」というが、その定義より小さくても「大仏」と称するものもある。
また、大仏を安置する仏堂を大仏殿()と呼ぶことがあり、東大寺の大仏殿(金堂)が有名である。