天人相関説
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天人相関説(てんじんそうかんせつ)とは、中国思想の用語で、天と人とに密接な関係があり、相互に影響を与えあっているという思想[1]。天人感応説とも言う[1]。
思想自体は先秦からあるが[2]、最初に体系化したのは前漢の儒学者・董仲舒である。董仲舒は『春秋繁露』で、森羅万象と人の営みには密接な関係があると説き、それを1年の月数は人体の12節に、五行は五臓に、昼夜は覚醒と睡眠に対応すると論じた。天文で人の運命を読むのも即ち天人が相関関係にあるがゆえであり、帰する所、人体は全宇宙の縮図にして小宇宙であると説いた。天子が行う政治も天と不可分のものであり、官制や賞罰も天に則って行うべきであるという。