女系天皇

日本の皇室において、「母のみが歴代天皇を祖先に持つ天皇」を想定する際に使用される架空の概念 / ウィキペディア フリーな 百科事典

女系天皇(じょけいてんのう)とは、小泉政権下の2005年(平成17年)時に開催された「皇室典範に関する有識者会議」における議論のなかで登場した架空の概念であり、過去及び現在における男系男子の伝統文化の歴史とは異なる皇位継承を想定して使用されている言葉である[1][2][3]

本来の意味で「女系」とは、「母方でたどる血統」「女から女へと続いてゆく家系」[4]、「女子だけで継承していく系統」のことであるが[5]、本概念における「女系天皇」の場合の「女系」には、女系血統の連続性の概念は確認できず、当時の「皇室典範に関する有識者会議」では「男女を問わず第一子を優先する」「皇族女子が民間男性と結婚し、その子供に皇位継承権を有する」とする案が出されていた[6]

このため「女系天皇」とは、当座の想定概念として、「母方にのみ天皇の血筋をもつ人物が天皇になること」を指している[7]。また、親が初代の神武天皇[注釈 1]から続く男系の血統ではなく、母親のみが神武天皇の血統である人物が[注釈 2]、先例にない天皇になることを想定して使用されている言葉である[1][9][3]。よって、男系の皇族女子が天皇になる(狭義の)天皇とは全く異なる[1]