定位貨幣
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定位貨幣(ていいかへい)は、一定の額面が定められた貨幣(硬貨)である。定義は広く、広義には秤量貨幣の対義語であり、狭義には本位貨幣の対義語である。
秤量貨幣に対する名称の場合は、貨幣の品位および量目が一定に定められたものであり、例えば江戸時代では丁銀に対する小判の関係、あるいは定位銀貨を指していた。この定義の場合は本位金貨や本位銀貨も定位貨幣の部類に含まれ、計数貨幣と同義になる。
一方で、本位貨幣に対する名称の場合は、本位貨幣が法令で定められた平価に相当する金や銀を含むのに対し、平価に相当する金銀含有量よりも減量され法令の規定により額面で通用する貨幣を定位貨幣という[1][2]。この場合の定位貨幣のうち、主たる貨幣単位の本位貨幣を補助する、補助貨幣単位の小額貨幣については補助貨幣と称する[3]。