旧ロシア領事館 (函館市)
日本の北海道函館市にある歴史的建造物、かつてのロシア領事館 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
この項目では、1944年に廃止されたソビエト・ロシアの領事館について説明しています。2003年に開設された現行のロシアの領事事務所については「在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所」をご覧ください。 |
旧ロシア領事館(きゅうロシアりょうじかん、ロシア語: Старое русское консульство、英語: Old Russian Consulate)は、北海道函館市船見町にあるかつてのロシア帝国およびソビエト連邦の領事館建物である。函館市の「景観形成指定建築物」に指定されており[1]、日本で現存する唯一のロシア帝国による在外公館建築である[2]。
概要 旧ロシア領事館, 情報 ...
旧ロシア領事館 | |
---|---|
情報 | |
旧名称 | 在函館ロシア帝国領事館(1908-1925)、在函館ソビエト連邦領事館(1925年-1944年)、函館市立道南青年の家(1965-1996) |
用途 | 不使用(公有財産) |
旧用途 | 領事館、青少年研修施設(函館市立道南青年の家) |
設計者 | リヒャルト・ゼール(Richard Seel),ゲオルグ・デ・ラランデ(Georg de Lalande).(ゼールの帰国によりラランデが引継) |
施工 | 佐藤誠(函館市旅籠町の棟梁) |
建築主 | ロシア帝国 |
管理運営 | 函館市(現在) |
構造形式 | 木骨レンガ造2階建(本館), ブロック造2階建(宿泊棟) |
敷地面積 | 3732.23 ㎡ |
延床面積 | 428.12㎡(本館1階), 253.90㎡(本館2階), 416.26㎡(宿泊棟1階), 192.77㎡(宿泊棟2階) |
階数 | 2階建 |
着工 | 明治40年 |
竣工 | 1908(明治41年)12月 |
改築 | 1965(昭和40年)、1972(昭和47年) |
所在地 |
〒040-0055 北海道函館市船見町17番4 |
座標 | 北緯41度46分3.7秒 東経140度42分5.8秒 |
文化財 | 景観形成指定建築物等 |
指定・登録等日 | 1989(平成元年)3月1日 |
テンプレートを表示 |
閉じる
ロシア領事館は安政5年(1858年)に箱館(大工町、現・元町)に開設され、1872年(明治5年)にいったん閉鎖されたが、1906年(明治39年)に現在地に再度設置された(建物は1908年の再建)。函館の領事館としては最も早く開設された。ロシア革命後、日ソ基本条約締結によりソビエト連邦の領事館となった。太平洋戦争末期の1944年に閉鎖され、以降は在外公館としては使用されていない[4]。戦後は1952年から外務省の管理となり、1964年に函館市が購入、「函館市立道南青年の家」となった[2]。「道南青年の家」は1996年で廃止となり[2]、長年閉鎖されたままの状態であった。2020年に1日だけ一般公開された。
2021年に名古屋市内の企業に売却され、2023年3月にホテルとして再生する工事が始まった[5]。