未確認飛行物体
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未確認飛行物体(みかくにんひこうぶったい、英: Unidentified Flying Object)とは、その名の通り、正体が確認されていない飛行物体のこと[1]。英語の頭文字からUFO(ユーエフオー、ユーフォー)と略称される。
1947年にアメリカの実業家のケネス・アーノルドが、ワシントン州レーニア山頂近くを飛行する一連の円盤状物体を機上から目撃し、空飛ぶ円盤(flying saucer)と名付けたのが始まり。その後、国防上の見地からアメリカ空軍が詳細に調査、未確認飛行物体(UFO)と総称されるようになった[2]。
地球上では正体不明の飛行物体の目撃が毎年数百例も報告され、その正体は航空機など既知の人工物体、流星、蜃気楼などで[2]、遠方のサーチライトや自然物(天体・雲・鳥など)の誤認も含まれる。
2021年6月25日に公開された米国国家情報長官室の報告書では、UFOに代えて、未確認空中現象(英: Unidentified Aerial Phenomenon、UAP)の呼称が用いられている[3][4][5]。形のない現象も含まれる。
2022年7月、米国防総省内に設置された全領域異常解決局(AARO)では新たに、未確認異常現象(英: Unidentified Anomalous Phenomena、UAP)の呼称が新たな定義と共に用いられている。[6]AARO設立以降のDoDでは、空中だけではなく宇宙や水中といった全ての領域でのソースにおいて、形状が識別できず、容易に理解できない動作を示し、既知の性能範囲を超える明らかな機能または材料で構成されたように見える物体や現象を「異常」とみなす。
2022年10月、アメリカ航空宇宙局が立ち上げた未確認異常現象独立研究チーム(UAPIST)は、UAPを航空機または既知の自然現象として特定できない大気または宇宙での現象と位置づけている。[7]