比放射能
ウィキペディア フリーな encyclopedia
比放射能(ひほうしゃのう、specific radioactivity[1]またはspecific activity[2])または質量放射能(しつりょうほうしゃのう)とは、放射性同位体を含む物質の、単位質量あたりの放射能の強さのことである[3]。言い換えれば、単位時間・単位質量あたりに同一の放射性物質が壊変する回数であり、SI単位で表せばBq g−1となる[4]。SI接頭語を用いてkBqやμgなどの誘導単位として表記されることもある[5]。特に同一の放射性物質を単位質量だけ集めた時の放射能の強さのことを言う[5][6]。放射性崩壊は核種ごとに決まったある一定の確率で起こるため、比放射能は核種ごとに固有な物理量である。
概要 質量放射能 Specific Radioactivity, 量記号 ...
質量放射能 Specific Radioactivity | |
---|---|
量記号 | |
次元 | M−1 T−1 |
種類 | スカラー |
SI単位 | ベクレル毎キログラム (Bq/kg) |
CGS単位 |
ベクレル毎グラム (Bq/g) キュリー毎グラム (Ci/g) |
テンプレートを表示 |
閉じる
放射性物質で汚染された空気・液体・土壌・食品等も同様の単位あるいは質量ではなく体積あたりの放射能の強さ[7]で表されるが、こちらは単に放射能濃度[7]あるいは単位質量あたりの放射能という[8]。これらの量は比放射能と同じ単位で表されるものの、核種ごとに固有な物理量ではない。