海龍 (潜水艇)
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海龍(かいりゅう)[3]は、大日本帝国海軍の特殊潜航艇の一種で、敵艦に対して魚雷もしくは体当りにより攻撃を行う二人乗りの有翼特殊潜航艇・水中特攻兵器である。海軍工作学校教官、浅野卯一郎機関中佐(階級呼称は1943年1月当時)の発案で開発された。開発段階では機密を図るため「SS金物」と呼ばれた。
概要 海龍, 基本情報 ...
海龍 | |
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海龍、全体図。縦舵上部が欠損。 | |
基本情報 | |
種別 | 特殊潜航艇 |
建造所 |
横須賀海軍工廠 三菱重工業横浜造船所 浦賀船渠 函館船渠 日立造船桜島造船所 日立造船因島造船所 大阪造船所 藤永田造船所 日立製作所笠戸工場 林兼重工業 川南工業浦崎造船所 海軍工作学校 |
運用者 | 大日本帝国海軍 |
就役期間 | 1945年 |
建造数 | 224隻 |
前級 | S金物(試作のみ) |
要目 | |
排水量 | 19.2t |
全長 | 17.28m |
幅 | 3.45m。翼を除けば1.3m |
推進器 |
主機兼発電機[1] いすゞDA60型ディーゼル 100馬力 またはSBディーゼル 60馬力 主電動機[1] 九二式魚雷用 90馬力 2基 蓄電池[1] 特M型改1の改造型 104個 |
速力 |
水上: 7.5ノット 水中: 9.8ノット |
航続距離 |
水上: 5ノットで450海里 水中: 3ノットで12時間 |
潜航深度 | 150m |
乗員 | 2名 |
兵装 | 45cm外装式魚雷2本、または爆薬600kg |
データは脚注に拠る[2]。 | |
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本土決戦用の特攻兵器として開発され、飛行機の部品などを使用し横須賀海軍工廠などで終戦までに224隻が建造され、約207隻が製造中だった[4]。通常の潜水艦と異なり、翼を有し、飛行機のように上昇と下降を行うため、構造が単純で建造を短期間に行うことができた。各地に基地を設け、海龍を配備したものの、終戦によって本土決戦が回避されたため実戦に大規模投入されることはなかった。