牛群の帰り
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『牛群の帰り』(ぎゅうぐんのかえり、独: Heimkehr der Herde、英: The Return of the Herd)は、初期フランドル派の巨匠ピーテル・ブリューゲルが1565年に板上に油彩で描いた絵画で、異なる季節を描いた6連作 (晩春の作品は失われている) のうちの1点である。風景の秋の色彩と葉の落ちた木々により、本作は10月、11月に結び付けられる。本作を含む連作は、アントウェルペンの金融業者で美術収集家でもあったニコラース・ヨンゲリンク(英語版) により委嘱された[1][2][3][4][5][6]。その後、連作はアントウェルペン市の所有となったが、1594年にはネーデルラント総督エルンスト・フォン・エスターライヒ大公に寄贈され、エルンスト大公の兄であったルドルフ2世 (神聖ローマ皇帝) の手中に帰した。1659年には、レオポルト・ヴィルヘルム・フォン・エスターライヒ大公の財産目録に記録されている[1][4]。現在、本作は、ウィーンの美術史美術館に所蔵されている[1][3][7]。