相鉄バス
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相鉄バス株式会社(そうてつバス)は、神奈川県横浜市西区に本社を置く、相鉄グループのバス会社である[1]。相模鉄道沿線の横浜市内および神奈川県央地域県央部で、路線バス・中距離高速バスなどを運行する。相鉄ホールディングスの完全子会社。
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | 相鉄バス |
本社所在地 |
日本 〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸二丁目9番14号[1] 相鉄本社ビル |
設立 | 2001年(平成13年)4月4日[1] |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 4020001038546 |
事業内容 | 一般乗合旅客自動車運送事業 |
代表者 | ref name="gaiyo" /> |
資本金 | 1億円[1] |
純利益 |
1億7200万円 (2023年3月期)[2] |
総資産 |
61億0100万円 (2023年3月期)[2] |
従業員数 | 557人(2022年7月1日現在)[1] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 相鉄ホールディングス株式会社 100% |
外部リンク | https://www.sotetsu.co.jp/bus/ |
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相模鉄道が直営で行ってきたバス事業(相模鉄道自動車部)を分社化し、運営の効率化と収益改善を図るために設立された。
本項では、相模鉄道および相鉄ホールディングスのバス部門など、相鉄バスの起源となった組織・事業についても記述する。
主な運行エリアは、相模鉄道沿線の横浜市(神奈川区・港北区・緑区・旭区・戸塚区・瀬谷区・西区・保土ケ谷区・中区・南区)、神奈川県央地域(大和市、海老名市、綾瀬市、座間市、高座郡寒川町)を基盤とする。
かつては横浜駅西口 - 和田町 - 二俣川駅北口、二俣川駅北口 - 桜木町駅・県庁前、二俣川駅北口 - 本厚木駅などの長距離系統もあったが、1980年代から2000年代にかけて不採算路線の大部分が整理され廃止された。この結果、1996年の再編時に本厚木駅乗り入れ路線が消滅して厚木市内には路線を持たなくなった。現行路線は鉄道駅同士を結ぶ路線、各駅と住宅街を結ぶ路線が多くを占める。また複数営業所が共管する路線はなくなり、1つの系統は全て同一の営業所が単独運行している。
他社にはみられない特徴として以下のものがある。
- 一般路線の系統番号は「営業所の略文字+数字1 - 2桁」とされ、営業所の略文字は、横浜営業所は「浜」、旭営業所は「旭」、綾瀬営業所は「綾」である(例:浜1、旭13、綾52など)。
- 住宅地内の停留所で「釜台住宅第3」「左近山第5」など、停留所名末尾に「第○」のつく停留所が多い。海老名市と綾瀬市に跨る国分寺台住宅地では「国分寺台第12」まである。
相模鉄道自動車部が1950年にバス事業を再開し、二俣川営業所(初代)を開設して以来、営業所の場所や名称も変遷を遂げている。
過去の営業所と現行営業所の関係は以下のとおり。
- 二俣川営業所→一般路線を旭へ移管後、横浜営業所(現)へ統合
- 大和営業所→綾瀬営業所へ移転
- 横浜営業所(初代)→西横浜営業所→横浜営業所(現)へ移転
- 三ツ沢営業所→貸切バスを二俣川へ移管後、横浜営業所(現)へ統合
- 保土ケ谷営業所→旭営業所へ移転
- 川崎営業所・東京営業所(観光バス専門)→廃止
現行営業所
2012年(平成24年)7月以降は、以下の3つの営業所を持つ。各営業所の担当路線の詳細については「#現行路線」を参照。
- 横浜営業所
- 所在地:神奈川県横浜市保土ケ谷区峰沢町112-1[3]
- 最寄りバス停「横浜車庫」
- 一般路線の系統番号は「浜○○」に統一されている[3]。
- 横浜市内路線のうち、主に横浜駅、和田町駅発着路線を担当する。
- 空港連絡バス(二俣川駅 - 羽田空港線)、高速バス「レイクライナー」も担当[3]。
- 1997年(平成9年)12月1日開設[4]。前日に廃止された西横浜営業所を移転して開設。
- 初代横浜営業所(→鶴屋町操車場→相鉄高速バスセンター)とは場所が異なる。
- 2010年(平成22年)10月1日、相鉄HDがバス事業を相鉄バス株式会社へ会社分割[4]。相鉄バス横浜営業所となる。
- 旭営業所
- 所在地:神奈川県横浜市旭区下川井町393[3]
- 最寄りバス停「旭高校入口」
- 横浜市内路線のうち、主に二俣川駅、鶴ヶ峰駅、三ツ境駅、中山駅発着路線を担当し、一部が大和市内に乗り入れる。
- 一般路線の系統番号は「旭○○」に統一されている(神奈川中央交通と共管の116系統を除く)[3]。
- 1982年(昭和57年)10月16日開設[4]。同時に併設の旭整備工場も開設された[4]。
- 前日に廃止された保土ケ谷営業所を移転する形で開設[4]。開設時に二俣川営業所から一般路線を移管。
- 2010年(平成22年)10月1日、相鉄HDがバス事業を相鉄バス株式会社へ会社分割[4]。相鉄バス旭営業所となる。
- 2020年2月、旭営業所内に自動運転バス実験場を整備した[5][6][7]。群馬大学との共同研究によるもので[5][6][7][8]、横浜市内で乗客を乗せた実験運行も行っている[6][9][10]。
- 綾瀬営業所
廃止営業所など
- 二俣川営業所
- 所在地:神奈川県横浜市旭区さちが丘47-1
- 1950年(昭和25年)6月6日、乗合バス二俣川営業所を開設[4]。相模鉄道のバス事業再開時に二俣川駅前に開設された最古の営業所であった。
- 1961年(昭和36年)12月25日、保土ケ谷営業所の開設と同時に、保土ケ谷営業所二俣川出張所に格下げ[4]。
- 1965年(昭和40年)10月9日、旭区さちが丘に二俣川営業所を新設[4]。二俣川出張所(旧:二俣川営業所)は同日廃止[4]。
- 1966年(昭和41年)4月16日、二俣川出張所(旧:二俣川営業所)の跡地を二俣川整備工場とする[4]。
- 1982年(昭和57年)10月15日、翌日開設の旭営業所に一般路線を一部移管。
- 1983年(昭和58年)3月16日、乗合バス二俣川営業所(新)に観光バス二俣川営業所を併設[4]。
- 1989年(平成元年)3月23日、夜行高速バス「ブルーライト号」運行開始[4]。
- 相模鉄道の高速バス事業参入に伴い、二俣川営業所は高速バス営業所としても使用されるようになる。
- 1997年(平成9年)4月1日、貸切バス事業を相鉄自動車に譲渡し、相鉄自動車二俣川営業所を設置。貸切バス車両28台を相模鉄道から移管[4]。
- 2009年(平成21年)2月27日、相鉄自動車が貸切バス事業を日の丸自動車へ譲渡[4]、貸切バス事業から撤退。
- 同2009年3月31日、相鉄自動車が中距離高速バス事業を相鉄バスへ譲渡[4]、バス事業から撤退。翌4月1日、相鉄自動車から中距離高速バス・空港連絡バスを移管され[4]、相鉄バス二俣川営業所となる[4]。
- 2011年(平成23年)1月14日、相鉄バス横浜営業所から一般路線を一部移管。
- 2012年(平成24年)6月24日、相鉄バス横浜営業所へ統合され廃止。
- 跡地にはそうてつローゼンミニさちが丘店が出店(2012年11月 - 2018年4月まで営業)。
- その後、2020年1月11日にtvkハウジングプラザ二俣川(住宅展示場)としてオープンした[14]。
- 東京営業所
- 所在地:東京都文京区→品川区
- 1954年(昭和29年)6月1日、観光バス東京営業所を開設[4]。同年7月15日に営業開始。東京都内に所在した観光バスのみの営業所であった[4]。
- 1956年(昭和31年)1月15日、後楽園前へ移転[4]。
- 1961年(昭和36年)12月25日、立会川へ移転[4]。
- 1962年(昭和37年)9月1日、観光バス城南営業所に改称[4]。
- 1965年(昭和40年)1月30日、観光バス城南営業所の改築工事が完了[4](場所は変わらない)。
- 1977年(昭和52年)12月1日、三ツ沢営業所所属の城南観光センターに格下げ[4]。
- 1982年(昭和57年)11月30日、城南観光センターを廃止[4]。
- 大和営業所
- 所在地:神奈川県大和市上草柳(かみそうやぎ)
- 1956年(昭和31年)3月28日、乗合バス二俣川営業所相模大塚車庫として開設[4]。
- 1959年(昭和34年)7月7日、大和営業所に昇格[4]。
- 1973年(昭和48年)10月29日廃止[4]、同日より綾瀬営業所へ移転[4]。
- 横浜営業所(初代)
- 所在地:神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町1丁目4-3
- 1956年(昭和31年)9月1日、観光バス横浜営業所として開設[4]。
- 1962年(昭和37年)9月1日、観光バス神奈川営業所に改称[4]。
- 1963年(昭和38年)5月15日、鶴屋町へ移転し観光バス横浜営業所に改称[4]。
- 1963年(昭和38年)6月25日、乗合バス横浜営業所を開設[4]。
- 1965年(昭和40年)6月14日、観光バス横浜営業所を廃止[4]。
- 1970年(昭和45年)6月16日、乗合バス横浜営業所を廃止し、西横浜営業所所属の鶴屋町操車場とする[4]。一般路線バスは西横浜営業所へ移管。その後は鶴屋町操車場として使用されていた。
- 1990年(平成2年)10月19日、鶴屋町操車場の敷地に相鉄高速バスセンターが開設した[4]。
- 以降は相鉄バスセンターの項を参照。
- 三ツ沢営業所
- 所在地:神奈川県横浜市保土ケ谷区岡沢町322-3
- 1957年(昭和32年)12月5日、乗合バス三ツ沢営業所を開設[4]。
- 1968年(昭和43年)6月16日、貸切バス三ッ沢営業所となる[4]。貸切専門の営業所となった。
- 1983年(昭和58年)3月15日、貸切バス三ツ沢営業所を廃止[4]。貸切バス事業を二俣川営業所(新)へ移管。
- 2010年(平成22年)3月22日、相鉄バス三ツ沢営業所を開設[4]。相鉄バス横浜営業所から一般路線を一部移管。
- 同2010年10月3日、相鉄バス横浜営業所へ統合され廃止[4]。
- 川崎営業所
- 1961年(昭和36年)4月5日、観光バス川崎営業所を開設[4]。川崎市内に所在した観光バスのみの営業所であった[4]。
- 1962年(昭和37年)9月1日、溝の口営業所に改称[4](場所は変わらない)。
- 1964年(昭和39年)10月3日、川崎市鹿島田(現:川崎市幸区鹿島田)1080に観光バス川崎営業所を新設、観光バス溝の口営業所を廃止[4][15]。
- 1968年(昭和43年)4月15日、観光バス川崎営業所を廃止[4]。
- 保土ケ谷営業所
- 所在地:神奈川県横浜市保土ケ谷区今井町537[16]
- 1961年(昭和36年)12月25日、貸切バス保土ケ谷営業所として開設[4]。
- 1968年(昭和43年)6月16日、乗合バス保土ケ谷営業所となる[4]。
- 1982年(昭和57年)10月15日廃止[4]、翌10月16日より旭営業所へ移転[4]。
- 1983年(昭和58年)3月7日、跡地に美立橋案内所を新設。定期券の発行や案内業務を行ない、乗務員用休憩室なども併設[4]。
- 1990年(平成2年)8月5日、美立橋案内所を廃止[4]。
- 営業所廃止後は美立橋折返場として使用されている。敷地の一部はサンドラッグBigSun美立橋店[17]となっている。
- 西横浜営業所
- 所在地:神奈川県横浜市保土ケ谷区西久保町2[16](西横浜駅に隣接)
- 1968年(昭和43年)6月16日、乗合バス西横浜営業所として開設[4]。
- 1997年(平成9年)11月30日廃止、翌12月1日に使用開始された横浜営業所(新)[4]へ移転。
- 廃止後は電車区車掌区西横浜分室(電留線および資材置場)となっている。
- 所在地:神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町1丁目4-3
- 1990年(平成2年)10月19日[4]、鶴屋町操車場(旧:横浜営業所)の跡地に設置。
- 2008年(平成20年)9月2日、高速バス事業の撤退に伴い相鉄高速バスセンターを廃止[18]。ただし廃止後もバス折返場として使用が続けられた。
- 2011年(平成23年)1月4日、横浜鶴屋町案内所を開設[19]。
- 2018年(平成30年)3月16日、横浜駅きた西口鶴屋地区第一種市街地再開発事業に伴い、横浜鶴屋町案内所を閉鎖。
- 詳細は「相鉄高速バスセンター」を参照。
- バス待機場(横浜駅西口)
- 上記の各営業所のほか、横浜駅西口にバス待機場があった(正式名称および開設日・廃止日不明)。
- 所在地:神奈川県横浜市西区北幸2丁目7(相鉄バス「北幸二丁目」[20]停留所付近)
- 相鉄本社ビル(1988年完成)に近い。横浜駅発着の一般路線バス、高速バス(共同運行会社の車両を含む)の待機場として使用されていた。
- 廃止後、跡地はコインパーキング「タイムズ北幸第5」[21]および「横浜OBS北幸駐車場」[22]となっている。
- 敷地に隣接して立正佼成会横浜教会・横浜普門館がある。北側を首都高速神奈川2号三ツ沢線が通っており、横浜駅西口出入口が近い。
- 鶴ヶ峰バスターミナル