竹本座
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竹本座(たけもとざ)は、貞享元年(1684年)竹本義太夫が大坂道頓堀で開いた人形浄瑠璃の芝居(劇場)。近松門左衛門、並木千柳、近松半二らにより数々の名作が発表された。その多くは歌舞伎でも演じられ、歌舞伎・人形浄瑠璃の三大名作『仮名手本忠臣蔵』『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』は全て、近松門左衛門の名作の多くは竹本座の人形浄瑠璃で初演されたものである。江戸時代中期、人形浄瑠璃の黄金時代には、竹本座は西風(にしふう)、豊竹座は東風(ひがしふう)の語りと呼ばれて人気を競った。
竹本義太夫が元禄14年(1701年)に従七位上筑後掾(ちくごのじょう)を受領し、竹本筑後掾と称するようになったので「筑後の芝居」、道頓堀の一番西にあったので「大西の芝居」とも呼ばれた。のち歌舞伎の芝居(劇場)になる。
同所は明治以降戎座、浪花座が置かれ、現在は碑が残る。所在地は大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目8−22。