細胞外シグナル調節キナーゼ
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細胞外シグナル調節キナーゼまたは細胞外シグナル制御キナーゼ(さいぼうがいシグナルちょうせつ/せいぎょキナーゼ、英: extracellular signal-regulated kinase、略称: ERK)は、細胞内のシグナル伝達分子として機能するプロテインキナーゼであり、減数分裂や有糸分裂の他、分化細胞の分裂終了後の機能にも関与している。古典的MAPK(英: classical MAPK)とも呼ばれる。
「分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ」も参照
MAPK/ERK経路(英語版)では、Rasはc-Rafを活性化し、MEK(MKKまたはMAP2Kと表記されることもある)、その後にERKが活性化される。一般的にRasは成長ホルモンによって、受容体型チロシンキナーゼとGRB2(英語版)/SOS(英語版)を介して活性化されるが、他のシグナルによって活性化される場合もある。ERKはELK1(英語版)[1]など多くの転写因子や、下流のいくつかのプロテインキナーゼを活性化することが知られている。