緑星旗
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緑星旗(りょくせいき)とは、エスペラントの象徴として使われる旗である。エスペラントではエスペラントの旗(Esperanto-flago, Standardo Esperantista)または緑の旗(Verda Flago,Verda Standardo)とよばれる。
旗の比率は縦2:横3で、白の正方形をカントン(左上部分)に配し、その中に緑の星を配している。緑はエスペラントのシンボルカラーであり希望を、白は平和と中立を、五芒星は五大陸を表す。初期のころには比率が縦1:横2のものや、Eの文字を星の中央に配したものなどのバリエーションがあった。
ブローニュ=シュル=メールのエスペラントクラブでこのデザインが提案され、1905年の第1回世界エスペラント大会でこの旗を使うことが認められた。以来、100年以上に渡ってエスペラントを象徴する旗として大切に扱われている。
エスペランチストの一部には、この旗はエスペラントをよく知らない人に宗教やナショナリズムを連想させてしまうという意見もある。
ザメンホフのエスペラント発表100周年を記念して、1987年にユビレーア・スィムボーロ(Jubilea Simbolo,記念シンボル)が考案された。白地にEsperantoの頭文字の"E"を向かい合わせて配したものである。球状のデザインにちなみ、"Esperanto-melono"(エスペラントメロン),"Esperanto-ovo"(エスペラント卵)、"rugbea pilko"(ラグビーボール)などとも呼ばれている。現在、UEAのシンボルとして使われている。