耐性 (薬理学)
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この項目では、薬物の反復使用による薬理効果の減少について説明しています。病原菌が薬剤抵抗性を獲得する現象については「薬剤耐性」をご覧ください。 |
耐性(たいせい、drug tolerance、あるいは寛容とも)とは、疾病の治療に用いられる医薬品などを反復して投与するうちに、投与されたヒトや動物が抵抗性を獲得して効力が低下していく現象のこと。薬物耐性とも呼ばれるが、向精神薬に対する耐性のことを特に薬物耐性と呼ぶことも多い。耐性は、薬物依存症の診断基準の1つである[8]。
また感作(かんさ, sensitization)は、薬物の効力が増加していくことであり、逆耐性(reverse tolerance)とも呼ばれる。
薬剤耐性と呼ぶこともあるが、こちらの語は感染症などの治療に用いる薬剤に対して病原体が 抵抗性を獲得する現象である薬剤耐性(drug resistance)に用いられる場合が多い。