聖母マリアの汚れなきみ心
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聖母マリアの汚れなきみ心(せいぼマリアのけがれなきみこころ:英語The Immaculate Heart of Mary、仏語Cœur immaculé de Marie、ドイツ語Unbeflecktes Herz Mariä 聖母の汚れなきみ心)はカトリック教会における信心業の一つであり、この名称は、聖母マリアの喜びや悲しみ、聖母マリアの美徳や秘められてきた人間としての完全さ、そしてとりわけ処女性を持って神なる父を愛したこと、御子イエスキリストへの母なる愛情、そして全人類を思いやる心といったマリアの内的生活を言い表すものとされてきた[1]。
概要 聖母マリアの汚れなきみ心 (The Immaculate Heart of Mary), 崇敬する教派 ...
聖母マリアの汚れなきみ心 (The Immaculate Heart of Mary) | |
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崇敬する教派 | カトリック教会 |
記念日 | 聖心の祝日en:Feast of the Sacred Heartの直後の土曜日 |
象徴 | 剣で刺しぬかれ、炎に包まれており、棘で括られて流血している心臓 またはゆりの花 |
守護対象 | 聖心の連合体、ロシア領土、 中部アフリカ、 コンゴ民主共和国、 アンゴラ、エクアドル、 パナマ共和国、 フィリピン、アメリカ合衆国 ジョージア州 |
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東方正教会は時折、マリアの汚れなきみ心と関連した聖画、信心、そして神学理論を取り入れてきた。しかしながら、このことは、いくつかの論争を引き起こし、典礼がラテン化した形だとみるものも出てきた。カトリック教会のマリア神学を元とした見解は、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が表した使徒的書簡「おとめマリアのロザリオ」によって例示されている[2]。
「聖母の七つの悲しみ」に敬意を払い、聖母マリアの御心は伝統的に、7つの剣などで突き刺されたイメージで描かれる。薔薇やその他の花々も聖母マリアの御心を包むことが多い。
なお、日本語の表記ではイエスのみ心に関しては「聖心」、マリアのみ心に関しては「御心」と区別して書く。(どちらも読み方は「みこころ」)