Loading AI tools
ウィキペディアから
膝(ひざ、knee)は、ヒトなどの動物における脚(足)の関節部の1つで、腿(もも)と脛(すね)を繋ぐ部分である[1]。ヒトの膝の前面を膝頭(ひざがしら)、膝小僧(ひざこぞう)という。後面はひかがみ(膕、引屈)という。
膝は足裏以外では接地することが多い部位である。たとえば踵を挙げ、爪先と膝をついて座る座り方は「跪く」と言い、多くの民族に見られる。爪先を伸ばして足の甲と膝をつくのを正座という。いずれも改まった場、あるいはへりくだった姿勢を示す。這う場合も足裏ではなく膝をつく。転ぶ場合には膝からぶつかることも多い。
膝の関節は、「大腿骨と脛骨で作られる関節」と、「大腿骨と膝蓋骨で作られる関節」とで形成される。このうち、大腿骨と脛骨で作られる関節は螺旋関節といわれる1軸性の関節形態を成している。膝関節は、腕における肘関節に対応する。
日本語で膝という場合は、膝頭の上部の大腿部(もも)の前面を含めることがある。欧米の言語には、大腿部前面の座った時に水平になる部分を指す言葉(英語のlap(ラップ)など)があるが、日本語にはそれに1対1に対応する言葉はなく、通常は「膝」という。
膝枕は膝頭ではなく腿を枕のようにすることである。腿の上(lap top)に乗せて使うラップトップパソコンは、日本語では「膝上パソコン」と訳された。
人間以外の動物の付属肢についても、人間の膝に似ている部分は「膝」と称される。
四肢をもつ脊椎動物(四肢動物)、特に四足歩行のものについては、前脚・後脚とも主要な関節部は膝と呼ばれる。ただし、「膝」と称される部分であっても、必ずしも人間の膝に対応(相同)する器官であるとは限らない。例えばウマ・イヌ・鳥類などの後脚で膝のように見える箇所はかかとであり、実際の膝は脚の付け根近くにある。
節足動物の付属肢(関節肢)は脊椎動物のものとは別起源であるが、「膝」の名が付く部分もある。昆虫などの六脚類の歩脚における腿と脛のような2節、いわゆる腿節と脛節を繋いだヒンジ状の関節部分は便宜上「膝」と呼ばれることがある[2]。クモやサソリなどの鋏角類の場合、歩脚などの腿節と脛節の間にもう1つの肢節がある。これは「膝節」といい、英語では脊椎動物の膝蓋骨と同名で「patella」と呼ばれている[3]。ただしこれは分類群により腿もしくは脛のように発達し、とても膝に見えない場合もある[3]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.