蜃気楼
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蜃気楼(しんきろう、中:海市蜃楼、仏・英:mirage、伊:Fata Morgana[1][2]、独:Luftspiegelung)は、温度の異なる大気中において高密度の冷気層と低密度の暖気層の境界で光が屈折し、遠方の景色や物体が伸びたり逆さまに見えたりする現象[3]。光は通常直進するが、密度の異なる空気があるとより密度の高い冷たい空気の方へ進む性質がある。伝説の蜃(ミズチなど竜)が気を吐いて楼閣を現すと考えられたことから蜃気楼と呼ばれるようになった[4]。春の季語。蓬莱山、海市(かいし)、山市、蜃市、貝櫓、喜見城、善見城、なでの渡り、狐の森、狐楯とも呼ばれ、霊亀蓬莱山・竜宮城などを現わし吉祥とされる。