貴族院 (日本)
明治憲法下の日本における帝国議会の上院 / ウィキペディア フリーな 百科事典
貴族院(きぞくいん)は、明治憲法下の日本において帝国議会を構成した上院[4]。1890年(明治23年)11月29日から1947年(昭和22年)5月3日まで設置されていた。貴院と略称された。両院制(二院制)である帝国議会の一翼を担い[5]、下院にあたる衆議院とは同格の関係にあったが、予算先議権は衆議院が有していた[3]。
![]() 貴族院 (きぞくいん) | |
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![]() 旧貴族院の銘板(参議院収蔵) | |
種類 | |
種類 | |
沿革 | |
設立 | 1890年(明治23年)11月29日 |
廃止 | 1947年(昭和22年)5月3日 |
後継 | 参議院 |
構成 | |
任期 | 終身(皇族議員、公侯爵華族議員、勅選議員)[1] 7年(伯子男爵華族議員、勅選議員以外の勅任議員)[2] |
選挙 | |
自動的(皇族議員、公侯爵華族議員)[3] 互選(伯子男爵華族議員)[2] 勅選(勅選議員など)[3] | |
議事堂 | |
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憲法 | |
明治憲法[1] |
貴族院令に基づき皇族議員、華族議員及び勅任議員によって構成され、解散はなく[3]、議員任期は7年の者と終身任期の者があった[2]。全議員が非公選であるが、有識者が勅任により議員となる制度が存在していた[2]。
1947年(昭和22年)5月3日の日本国憲法施行により、華族制度と同時に廃止され、国会の上院として参議院(さんぎいん)が設立された。参議院は解散せず、任期6年の3年毎の半数の改選による通常選挙で、総選挙による衆議院議員の選出と同様、全員公選の議員により構成されることになり[4]、皇族が議員の職に就くことはなくなり、終身任期制・勅任議員職が廃止された。